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「継続は力なり」は勃起機能にも当てはまる?

「継続は力なり」という諺は、男性の勃起機能にも当てはまる可能性があるようだ。マウスを用いた研究から、定期的に勃起することが勃起機能にとって重要である可能性が示されたのだ。この研究では、その鍵を握っているのが維芽細胞と呼ばれる結合組織細胞であることも示唆された。カロリンスカ研究所(スウェーデン)細胞・分子生物 学分野のEduardo Guimaraes氏らによるこの研究結果は、「Science」に2月9日掲載された。

研究グループによると、マウスかヒトかにかかわりなく、陰茎の組織で最も豊富なのは線維芽細胞であることは知られているが、その役割は不明であったという。今回、Guimaraes氏らが、遺伝子ターゲティングと光遺伝学(optogenetics)により陰茎海綿体の線維芽細胞の脱分極を誘導して検討した結果、線維芽細胞が陰茎の血管の収縮や拡張に重要な役割を果たしていることが明らかになった。また、線維芽細胞はノルアドレナリンの供給量を調節することで陰茎の血管を拡張させて勃起を促していることも示された。

さらに今回の研究では、マウスの勃起回数が多ければ多いほど、勃起を促す線維芽細胞が陰茎組織内に増加 することも明らかになった。この結果についてGöritz氏は、「さほど驚くような結果ではない。体は、酷使すればそれに順応するものだ。定期的にランニングをしていれば、徐々にランニング中でも楽に呼吸できるよう になる。それと同じように、勃起の頻度が増えれば、勃起を可能にする線維芽細胞も増えるということだ」と話す。逆に、勃起の頻度が減ると、線維芽細胞の数も減るのだという。

MEDICAL TRIBUNE 電子版より「「継続は力なり」は勃起機能にも当てはまる?」

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