トルコ・Aydin Adnan Menderes University School of MedicineのErhan Ates氏らは、早漏(premature ejaculation;PE)に関連する陰茎の特徴を評価する前向き横断研究を実施。「健康対照群および後天的早漏 (acquired PE;AqPE)群と比べ、終生早漏(lifelong PE;LLPE)群では陰茎の亀頭体積が有意に大きかった」 とJ Sex Med(2024; 21: 391-398) に報告している。
男性の約3分の1はPEといわれているが、発症に関わる機序は十分解明されていない。PEと陰茎および生殖器 周辺の身体的特徴との関連についてはこれまでも検討されてきたが、亀頭の大きさとの関連を詳細に調べた報告はない。
Ates氏らは2021年6月~22年6月に自施設の男性医学外来を受診した、性的に活発な異性愛男性(18~65 歳)の陰茎を超音波と剪断波(Shear Wave)エラストグラフィで評価した。PEについては、腟内射精潜伏時 間(intravaginal ejaculation latency time )についての患者申告を基に、国際性機能学会の基準に従い、 LLPE(初めての性行為から常に/ほとんど常に腟への挿入前もしくは挿入後1分以内に射精)あるいはAqPE (初めての性行為から一定期間は正常な射精機能を維持していたが、その後3分以内に射精することが頻繁に起 こるようになった)に分類。 さらに早漏診断(Premature Ejaculation Diagnostic Tool ;PEDT)スコアによる評価を行った。
MEDICAL TRIBUNE 電子版より「陰茎の亀頭体積が終生早漏と関連 トルコ・前向き横断研究」
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